野良猫みたいに生きている(プロ

交通違反の罰金が払えず刑務所で労役90日→労役終了後3ヶ月間自立支援ホームで生活→その後色々の備忘録

労役 2室 俺1人になる。

イワシダが出所して 2名になった センター塔3階2室。

 

午後の休憩中 カメイが

共同房は2名にしないから オレか猫田さん どっちかが 独居か1室に移動だな」

 

「俺が独居に移動だな。1室4人だし、俺の方が先に(7月10日)に出所だし 多分だけど」

 

 

2名にしておくと喧嘩になった時に 止めたり先生を呼んだりするヤツがいないし 他にも色々あるんだよ

とカメイが言い出す。

 

「マジすか?カメイさん詳しいッスね。」

俺が聞くと 

 

「まず…ね。人から聞いた話だよ」と自称 岩手出身のカメイは照れくさそうに答えた。

 

 

そして…

「けーしゅーりょーぉぉさぎょーかいしーぃぃ」

(休憩終了!作業開始ぃ!)

 

の号令直後 担当先生が台車を押した1番兄貴を連れてきて

 

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 「カメイぃ。材料もって独居に移動して。」

とあっさりとした口調でカメイを連れて行った。

 

カメイは「まずまず 元気で」と言い残して

布団と食器、茶袋を持って 出て行った。

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ついに2室は俺1人になった。

 

作業後の口上

「2室●名です。公談札の貸与ありがとうございましたっ!」は1名の時は言わなくても良いよ と 若い刑務官に教えられる。

 

労役で収監されてひと月。ついに雑居房はオレ1人になった。

 

広い部屋で1人で夕飯。

 

となり1室4人の談笑が半分しか開かない鉄格子窓の外から聞こえてくる。

 

不思議と寂しさは無い。

 

ただ ただ 18時に半日遅れのNHKラジオニュースを聞き、

 

その後 つまらない地元FM局の番組を聞き、

 

読売新聞を15分の所定時間内で読み、

 

布団を敷き、そのまま横になる。

 

いつもの日課を消化する。

 

刑務所の夜は相変わらず長かった。

 

寝すぎで 背中が痛いので 何度も起きてしまう。

 

起きて外を見ていると注意されるので

何度もトイレに行くふりをした。

 

続く

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